福島旅行 〜斎藤清モニターツアーその2〜 2011/10/1〜2
円蔵寺を後にして再びバスに乗り込み、
次に向かったのは三島町大谷地区という所でした。
→車を走らせること約20分ほどで目的地に到着。山と田んぼと古い民家が点在する、何とものどかな風景が目の前に広がっていました。普通の観光では絶対訪れることのない場所であります。 普段ゴミゴミした大阪で暮らしている我々にとっては、こういう風景は逆に珍しくて、ああ旅に来たなぁ!という気分になります。日本昔ばなしに出てくるような風景に心が癒されます。(*^_^*) |
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←そしてこの味わいのある古民家が、「稔りの会津(2)」(1975年)に描かれているおうちです。描かれた当時は藁ぶき屋根でしたが、現在はその上からトタンを張っています。本当は藁ぶきのままのほうが味わいがあるのでしょうが、実際に暮らしている方々にとっては、手入れの大変さなどからこのようにせざるを得ない状況もあるのでしょうね。 (参考) 「稔の会津(2)」 (イトー美術さんのサイトより) |
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→その後は再び道の駅「会津柳津」に戻り、その敷地内にある「斎藤清美術館」の見学です。ここにはずっとずっと来てみたかったので、本当に楽しみにしていました。期待で心がわくわくと弾みます♪ しかも今回はツアーの特典として、学芸員さんによる解説付きですから、より一層、斎藤画伯の作品に深く触れることができて本当に貴重な体験をさせていただきました。どうもありがとうございました☆ この時は「煌きの秋風景」という企画展が開催されていて、ワタクシの大好きな「柿の会津」シリーズが多数展示されていました。ホンモノをいっぱいこの目で見ることができて幸せです♪ |
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ツアー参加者は中高年の方々ばかりで、我々のような若輩者は他におらず、 ちょっと浮いた感じになってしまいましたが(笑)、でもみなさんの鋭い指摘や質問を 傍で聞いているだけでものすごく勉強になりました。 中には実際に版画をやってらっしゃるグループもあって、 そういう方々の発言はさすが奥が深くてなかなか興味深かったです。 学芸員さんの話によると、版画というのはいわばいくらでも複製ができるものなので、 世界的な取り決めとして、決めた枚数(例えば100枚とか)を刷った後は、 その原版は二度と使えないように壊してしまうのだそうです。 何てもったいない!とビックリしたワタクシですが(笑)、 でもそうしないと作品の価値を保つことができなくなる恐れがありますから、 致し方ないのかな・・・という気もしました。 作品を何度もじっくり鑑賞した後は、ミュージアムショップで絵葉書と 来年のカレンダーをゲット♪ 充実したひとときでした☆ ( ´ー`) |
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美術館の見学の後は、各旅館へ。今回我々がお世話になったお宿は、「花ホテル滝のや」さんでした。 “昭和”の匂いがあちこちに漂っていて中々シュールな宿でしたが(笑)、温泉は本当に素晴らしかったです。 ←貸切状態だったので写真撮影をしてみました。壁には斎藤清の「柿の会津(37)」のタイル画が飾られていました。ここの温泉は福満虚空蔵尊円蔵寺の境内からこんこんと湧き出でている源泉から引いているお湯なのだそうです。泉質は塩化物泉、お湯はうっすらと白く濁っていて、舐めると塩味がします。循環装置などない、100%源泉かけ流しの贅沢なお湯が楽しめます。 |
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↑(左)晩ごはん (右)朝ごはん ここは意外にもお料理がとっても美味しかったです♪ 失礼な言い方ですが、田舎料理にしては味が洗練されているという感じでした。 あまりにも美味し過ぎて、朝ごはんの時なんか2人でおひつを空にしてしまったほど(笑)。 都会的なオシャレなものはありませんでしたが、その代わり、 心のこもった家庭的な温かいサービスが受けられて、中々好い宿でした。 どうもお世話になりました。ありがとうございました! |
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朝8:20頃迎えに来てくれたバスに乗り込み、早速ツアー開始です。先ずは原風景の見学に、只見川へ向かいました。 →これが「只見川 会津柳津(2)」(1979年)に描かれている風景です。一目見て「ああ、あれだ!」とすぐピーンときました。それにしても、地元の人でも中々足を運ばないようなこんな辺鄙な場所をよく見付けられたなぁと思います。 (参考) 「只見川 会津柳津(2)」 (イトー美術さんのサイトより) |
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←こちらも同じ只見川ですが、上の写真の向う岸から見た眺めになります。また違った雰囲気が楽しめて面白い。「只見川 会津柳津 上藤」(1984年)はここからの眺めが描かれています。 (参考) 「只見川 会津柳津 上藤」 (イトー美術さんのサイトより) |
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只見川の次は、今回のツアー最後の原風景見学として、西会津方面へ向かいました。途中道の駅「にしあいづ」でトイレ休憩を挟み、30分ほどで現場に到着。「秋の会津 安座(2)」(1983年)に描かれている場所に辿り着きました。 斎藤画伯の作品では印象強く描かれている山ですが、実際の風景はこんな感じ。うっかり見過ごしてしまいそうな感じです。こういう何げない風景からこんな素晴らしい作品を描き出せるなんてスゴイですよね〜。 (参考) 「秋の会津 安座(3)」(1983年) (イトー美術さんのサイトより) ※また別の作品ですが、同じ山を描いている作品です |
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↑美しい自然の景色が楽しめました。 最後の原風景を見学した後は、再び道の駅「にしあいづ」に戻り、ここで約40分間の休憩となりました。 ここで初めて、同じツアーに参加していた人たちとお話しする機会が。 ワタクシがトイレに行っている間に、先方が相方に話しかけたのをきっかけに、 その後は先方の奥様と、トイレから出てきたワタクシも加わって、 しばし4人で斎藤清の話で盛り上がりました。 ご夫妻は、自分たち2人だけでこのような斎藤清作品の原風景を探して 巡る旅というのを以前から企画してらっしゃるそうで、何とも素敵なご夫婦でした☆ 会津だけでなく、京都や奈良の風景も作品に描かれているそうですから、 我々はそっちの原風景を探す旅を計画してみようかなと思います♪ それから、ご主人のお話によると、やっぱり実物を見たほうが、 より一層作品の魅力を味わえるとのことでした。 紙の質を生かしたものや、「雲母刷り」が施されているものなど、 いろいろ見比べるととても面白いと仰っていました。 いろいろ興味深いお話をたくさん聞かせていただいて、とても楽しいひとときでした☆ その後はご夫妻と別れて、土産物コーナーを物色することに。 干しシイタケが安かったので自分のお土産に買いました(笑)。 (何だか最近、買うお土産の内容がドンドン生活臭漂うものになっている気が・・・笑) |
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その後はバスで会津若松駅まで送ってもらって、11:30頃ここで解散となりました。 普通の観光旅行では絶対に見ることのなかった風景に出会えて本当によかったです。また、興味深いお話もたくさん聞くことができて実に有意義な旅行でありました。思い切って参加して本当に本当によかったです。ああ、楽しかったなぁ。( ´ー`) どうもありがとうございました!! |
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