福島旅行 ~1日目・会津若松 末廣酒造見学~  2011/10/1~2


ワタクシの大好きな版画家、斎藤清の作品を所蔵する美術館、
斎藤清美術館」から届いた1通の封書。
それが今回のモニターツアー参加のきっかけでした。
ツアー内容は「斎藤清画伯が描いた秋の会津を巡る」というもので、
美術館の見学や柳津温泉での宿泊も含まれていました。
いつか行ってみたいと思っていた場所や施設ばかりだったので、
大阪からはかなり遠かったのですが、思い切って参加することにしました。

大阪から福島までは長距離バスを利用することにしました。
金曜日の夜8時30分に大阪を出発するバスに乗って、いざ出発!
こういうバスに乗るのは生まれて初めてだったので、とてもわくわくしました(笑)。
座席は1人掛けの大型リクライニングシートが横に3列並ぶという
感じになっていて、普通の路線バスとは全然違う構造になっていました。
でもやはり、いくら仕切りカーテンが付いているといっても
完全に個室になるわけではないし、寝心地もあまりいいわけではないので、
神経質な人には向かないかも・・・という感じでした。
(幸いワタクシは、常日頃から床の上で爆睡したりしているだけあって、
今回もグッスリ熟睡できましたが・・・笑)

朝7:30頃、無事に福島県・郡山駅前に高速バスが到着しました。(大阪から直接会津若松に行く便はないのです)
郡山から別のバスに乗り換えて、今度は会津若松を目指します。朝8時に出発する高速バスに乗って約1時間、ようやく会津若松に到着しました☆

←これがJR会津若松駅です。和風の建物がカッコイイ! ここがモニターツアーの集合場所になります。集合時間まで大分時間がありましたので、会津若松をちょこっとだけ観光することにしました。
→会津若松観光には、まちなか周遊バス「ハイカラさん」を利用すると便利だとガイドブックに書いてありました。その名の通りレトロなデザインのバスであります。
我々もハイカラさんに乗って観光に繰り出すことにしました。
←車窓からパチリ。七日町にはこのようなレトロな建物があちこちに点在しています。今度はゆっくりとこの界隈をお散歩したいなぁ~。
限られた時間の中で何処に行こうかといろいろ検討した結果、今回は「末廣酒造 嘉永蔵」を訪れることにしました。
創業嘉永3年(1850年)という歴史ある造り酒屋です。6つの酒蔵と木造3階建ての住居を無料で見学することができます。

↑大きな杉玉が印象的な末廣酒造の建物。味わいのある佇まいに期待が膨らみます。

→こちらから中に入ります。こういう酒蔵見学って実はとっても好きなんですよね~。わくわく♪o(^-^)o
←門を入ってすぐのところから水音が聞こえてきました。これは背あぶり山を水脈とする地下水で、石灰岩を抜けてくるため、きめ細やかでやわらかな水質なのだそうです。美味しいお酒を造るためには欠かせない上質の天然水であります。どうやらこのお水は無料で提供されているらしく、ペットボトルを何本も携えた人々が入れ代わり立ち代わり、ここのお水を汲みに来ていました。
ちなみに左奥に見える小さな窓は、少量しかお酒が買えない客のために、顔が見えないようにと工夫されたもの。
→玄関を入ってすぐのところのホール。吹き抜けの広々とした立派な空間が広がります。


酒蔵見学には予約は不要ですが、開始時間が決まっています。次回の見学までに大分時間があったので、待っている間に試飲をさせてもらうことになりました。
今回我々が試飲させていただいたお酒は全部で8種類。それぞれに味わいが異なって、同じ日本酒でもこんなに個性が違うのか!と、改めて日本酒の奥深さに驚かされました。
中にはここ嘉永蔵で少量しか作られていないという限定品のお酒もあって、そういうのに滅法弱いワタクシ、叶うならば全部買って帰りたいくらいでした(笑)。どのお酒も本当に美味しかったです♪
以下、その個人的な感想です。

【末廣酒造 嘉永蔵での試飲メモ】
・「嘉永蔵 大吟醸」・・・フルーティーで飲みやすく美味しい
・「嘉永蔵 生酛(きもと)純米酒」・・・美味しかったがズッシリとした昔ながらのお酒という感じ
・「嘉永蔵 純米酒」・・・割と飲みやすい 冷でも燗でも◎
・「嘉永蔵 純米酒 福の花」・・・昔の品種(米)を復活させて作ったというお酒。スッキリと飲みやすく、
                    味わい豊かなお酒で、個人的には一番のお気に入り。
以上4種類がこの嘉永蔵で作られたお酒です。
・(名前を失念)・・・金賞を受賞したというお酒。文句なしの美味しさ。
・(名前を失念)・・・原酒。これはさすがに濃い味でガツン!ときた(笑)
・(名前を失念)・・・山廃仕込みのお酒。(この辺になるとだんだん味が分からなくなってきた・苦笑)
・「末廣 会津高田梅酒」・・・最後は何と梅酒!ずっと日本酒ばかり試飲してきたので、最後のこの
                 甘い梅酒はとっても新鮮に感じられた。とても美味しかった!
少量ずつとはいえ、空きっ腹に8種類ものお酒を流し込んだので、お酒に弱いワタクシはほっぺたを上気させてすっかりほろ酔い気分に(笑)。(^^ゞ

そうこうしているうちに10時になりましたので、お店の方にいよいよ酒蔵を案内していただくことになりました。
先ずは仕込み蔵へ。分厚く重い大きな扉の中は、ひんやりした空気に包まれています。ここは今でも実際に酒造りが行なわれているのだそうです。
酒米の説明や、今なお現役の酒造りの道具たち、昔のさまざまな道具の数々など、見所満載の内容でした。

←酒蔵のひとつ。説明を聞くのに気を取られて、写真を撮るのをすっかり忘れていました(笑)。(^^ゞ 酒蔵の写真はこれ1枚のみです、スミマセン;
ここには土蔵を利用したコンサートホールなんてのもあって、中々面白い造りになっていました。
コンサートホールを抜けると今度は昔の住居スペースへ。昔のガラスが嵌め込まれた窓や、1本の木から1本しか取れないという、4面全てが正目の柱、釘を1本も使っていない建て方などなど、とても贅沢な造りの建物であります。

→大広間の欄間は「末廣」の名に因んで扇の意匠が施されています。なかなかシャレてますね~。
この部屋には会津藩主松平容保や、最後の将軍、徳川慶喜の書などが飾ってあって驚きました。また野口英世もこの末廣酒造と縁の深い人物だったようで、彼の書なども展示されています。
30分ほどで酒蔵見学は終了。見所満載でとっても面白かったです。

←見学の後は酒蔵カフェ「杏」でちょこっと休憩することにしました。明治25年に建てられたという一番古い蔵を利用したカフェで、モダンでオシャレな雰囲気がすっかり気に入りました。ここの欄間にも扇がデザインされていてステキです。我々の他にまだ客はなく貸切状態だったので、まるで自分の家のように寛いでしまいました(笑)。
→大吟醸シフォンケーキとホットコーヒーをオーダー。ほんのりお酒の香りのするフワフワのシフォンケーキは、とても美味しかったです☆(^-^) 朝ごはんを食べてなかったので、いわばこれがその代わりであります(笑)。
時間の都合上、会津若松の観光はこの末廣酒造のみで切り上げることに。とても充実した内容で大満足です。どうもありがとうございました!

最後に再び門のところで写真を撮っていると、1人のご老人に話しかけられました。大阪から来たということを告げると、遠いところから足を運んでくれたと言って、大層喜んでくださいました。福島原発の事故以降、風評被害はここ会津でも例外ではないようで、観光客もめっきり減ってしまったそうです。ここは原発からはかなり離れていて放射能の影響も殆どないそうなのですが、一度悪いイメージを持たれてしまうと中々難しいのかも知れません・・・残念なことであります。


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