初夏のコンサート 能管と琵琶の調べ  2010/7/4


さて、お食事の後は大広間に場所を移しまして、料理長による包丁式の見学であります。
“包丁式”という言葉は聞いたことがありましたが、一度も見たことがないので、
実際にどんなことをするのかは全く知りませんでした。興味津々であります☆

←包丁式の前に、「粗衣の儀」というのが行なわれます。俎板の上に白い布が被せてあるのですが、それを取り除く儀式で、五穀豊穣を祈願するものだそうです。執り行っているのはホテルグランヴィア京都の和食料理長、村上一さんです。
→粗衣の儀の次は「持出しの儀」です。鯉を乗せた三宝を持って登場したのは、佐藤秀文さん(日本料理・光林坊北浜の総料理長)であります。
三宝の鯉を俎板の上に乗せたら、次はいよいよ式包丁の始まりであります。

式包丁というのは、平安時代から宮中で節会などのおめでたい日に行なわれてきた食の儀式で、何と1100年もの歴史があるそうです。大きな俎板の上に乗せた魚を、直接手を触れずに包丁と俎箸だけで捌き、瑞祥というおめでたい形に切り分けて表現するという、いわばショーのようなものだそうです。
本日は「澤の鯉」というのを披露してくださいました。鯉を川や岩に見立て、その中を鯉が跳ねるさまを表現したものだそうです。そしてそれは、龍となって七夕の天の川へ上っていくというおめでたい縁起を示しているそうです。
←本日、生間流式包丁を執り行う和泉屋旅館の料理長、川合 成佳さんです。能管と筑前琵琶の演奏に乗って(本来は雅楽だそうですが)、まるで舞を舞うような優雅な所作で、包丁を操っています。

↓その様子を少しだけ動画で撮影しましたのでご覧ください。
[高画質で再生]

「澤の鯉」生間流式包丁その1 [アフィリエイト]
↑いよいよ鯉に包丁が入ります。 ↑左:筑前琵琶奏者の川村旭芳さん
 右:能管奏者の野中久美子さん
↓鯉を捌く様子を少しだけ動画で撮影しましたので、
どうぞご覧ください。(素人ゆえうまく映っていない部分も
たくさんありますが、どうか大目に見てやってください・・・)


[高画質で再生]

「澤の鯉」生間流式包丁その2 [ウィキ]
→俎箸で魚の切り身の端をピュッと持ち上げると、このような見事な飾り切りが! 思わず感嘆の声&拍手が客席から湧き起こりました。

↓(左下) 鯉を捌き終わったところです。

↓(右下) その上に七夕の笹飾りを乗せて包丁式は終了です。
↓近くで撮影してもいいとのことだったので、早速俎板の真ん前まで
にじり寄って行って、パシャパシャと激写しました(笑)。
古式ゆかしい儀式のはずなのですが、
何だか前衛アートを見るような感じでありました。
生まれて初めて見た包丁式、とっても面白かったです。
包丁式の後は、能管と琵琶のユニット「伽羅」(きゃら)による
コンサートが開催されました。演目は下記の通りです。

1.滑稽琵琶風『玄象の話』〜今昔物語
「玄象といふ琵琶、鬼のために取らるゝこと」より
2.能管独奏『すゐゑんを想ふ』
3.琵琶弾き語り『坂本龍馬』
4.能管と琵琶『白菊幻想』

能管と琵琶という普段聴き慣れない楽器による演奏でしたが、
“古臭さ”というよりも却って“新しい音楽”という感じで楽しめました。
本日のこのイベントの締めくくりにピッタリのコンサートだったと思います♪
今日は本当に充実した素晴らしい一日でした。(^-^)
機会があればぜひまたこのようなイベントに参加したいです。


←大阪に帰る前に、京都駅(SUVACO JR京都伊勢丹3F)にある中村藤吉本店でちょっと遅めのおやつをいただくことに。
生茶ゼリイのほうじ茶(820円)をオーダー。甘過ぎないプルプルのゼリーに餡子やアイスを絡ませていだたくととっても美味しいv ほうじ茶の香ばしく爽やかな香りがたまりません。でもワタクシにはちょっと量が多かったかな・・・でもしつこくない甘さなので無事完食できました。
熱いほうじ茶を何杯もお代わりして(笑)、尽きないお喋りに花を咲かせました。


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