今西家書院 2009/10/18
本日は「平城遷都1300年祭」のイベントのひとつ、
「シルクロードへの郷愁〜古都の余韻〜」と題された
お食事会&演奏会に母と2人で参加してきました。
会場は奈良町にある今西家書院(重要文化財)であります。
江戸時代に一部改造が行なわれているとのことですが、
室町時代中期の書院造りの最も古い遺構を残しているそうです。
↑(左) 式台付きの玄関です。ちょっとしたところのしつらえにセンスの良さが感じられます。(ちなみにここからは入れません) ↑(左) 訪れ口です。現在はここから中に入るようになっています。大きな瓶に大胆に活けられた花が実にオシャレです。 ←訪れ口を入ったところは広い土間になっています。 ↓(左) 訪れ口を入って左手にある部屋は「中段の間」です。主人が面談中、供の者が控える部屋だったそうです。 ↓(右) 中段の間の隣は「式台付きの玄関」となっています。 |
|
↑(左) 「書院(上段の間)」です。この床の間は江戸時代に造られたもの。室町当初はひとつの大きな板敷きの間だったそうです。現在は畳敷きで部屋も障子で区切られていますが、元の姿に戻せるよう、鴨居も敷居も取り外すことができるようになっているそうです。そのためこの部屋には欄間がありません。 ↑(右) 濡れ縁です。 →入母屋造軒唐破風(いりもやつくりのきからはふ) |
|
【今西家書院 天井コレクション】 ↑(左) 茶室の網代編み天井に描かれた昇り龍です。 ↑(右) 「煤竹の間」の天井。細かく割って燻した竹が天井に張られています。天井裏には防火用の砂袋があるそうです。 ←「柾目杉の間」の網代編み天井です。 |
|
さて、ここからはいよいよお食事タイムです。 今西家が酒造業を営んでいるということもあって、(春鹿という名前です)、この日のお食事には3種類のお酒が供されました。右の写真は「ときめき」という炭酸入りの日本酒で、いわば日本のシャンパンといった趣きのお酒でした。軽やかな味わいでと〜っても美味しかったです♪ |
|
↑(左) ごま豆腐 ↑(右) 長芋と胡瓜のかに酢 ←八寸 甘酢生姜の握り 卵焼き 薩摩芋のオレンジ煮 鶏肉の信田巻き じゃこと胡桃の佃煮 枝豆 |
|
↑(左) 2種類目のお酒(名前は失念してしまいました;) ↑(右) 里芋団子の菊花あん オクラ・クコの実 もっちりした食感がとっても美味しかった☆ →3種類目のお酒です。こちらも名前を忘れてしまいました(汗)。春鹿のお酒はどれも辛口で濃厚な味わいですが、お料理との相性はバツグンでとても美味しかったです。 |
|
↑揚げ物 明太子春巻き、長芋の磯辺巻き、塩大豆 |
↑薩摩芋ご飯、冬瓜の清まし汁、刻み奈良漬け |
ちなみにお食事で出された奈良漬けは春鹿のお酒の粕で漬けた自家製のもので、 日本酒の風味がシッカリ効いていてビックリするほど美味しかったです。 実はワタクシ、これまで奈良漬けはニガテな食べ物のひとつだったのですが、 その思い込みが粉々に打破されるほどの衝撃的な美味しさでした(笑)。 というか、今まで口にしてきた奈良漬けは何だったんだ?という感じです。 この奈良漬け、春鹿のお店で売られているのでもちろん買って帰りましたとも(笑)。 これはオススメです! 次に奈良に行った時もまた買い求めようと思います。 お食事の後は演奏会です。正倉院の笛や雅楽の笛、能管や篠笛などの 伝統的な笛の音が、この重要文化財の素晴らしい建物の中で奏でられました。 |
|
左が松尾 慧(まつお けい)さん、左が野中 久美子(のなか くみこ)さんです。 普段こういう笛の音というのはあまり耳にすることがないので知りませんでしたが、 結構鋭い響きで、音が耳に刺さってくるような感じでした。 でも、開け放たれた障子から吹き込んでくる秋の風の音や、庭の木々の葉が 立てるざわざわという音などと相俟って、何ともいえない美しさでした。 こういう環境の中で聴けるなんて、何とも贅沢な演奏会であります。 聴くほどに何だか懐かしいような、切ないような気持ちになる音の響きで、 ああ、自分はやはり日本人なのだなぁと再確認させられる感じでした。 今日は貴重な体験をさせていただいて、本当に素晴らしい一日でありました。 機会があればまたこういうイベントに参加してみたいと思います。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||