鞆の浦 2012/8/17〜18


お盆休みを利用して、広島県福山市の鞆の浦に行ってきました。
鞆の浦は万葉の時代から「潮待ちの港」として栄えてきたところで、
今でも江戸時代末期〜昭和初期の町並みがそのまま残っています。
また、坂本龍馬と海援隊が乗った「いろは丸」と、紀州藩の「明光丸」が衝突し、
いろは丸が沈没したという「いろは丸事件」の舞台となったところでもあります。
その他、古いお寺や神社も多数あり、古いもの好きのワタクシとしては、
ぜひとも訪れてみたい町のひとつでした。

朝7時半に大阪を出発し、昼前に無事鞆の浦に到着しました。宿に荷物を預けてから、早速鞆の浦観光へ出掛けることにしました。

→先ずは鞆の浦を代表する観光スポットである「常夜燈」を目指します。写真左手に見える塔のようなものが「常夜燈」、その側に建っている建物が「いろは丸展示館」です。港には漁船がたくさん停泊しています。
←江戸時代の雁木が今でもちゃんと残っています。この雁木やこれから見に行く常夜燈の他にも、「波止場」「焚場」「船番所」が残っているそうですが、このように江戸時代の湾岸施設が全て現存しているのはこの鞆の浦だけなのだそうです。(ウィキペディアより)
へぇ〜、それは知らなかった! とても貴重な港町だったんですね〜。
→「常夜燈」へは、このような細い路地を辿っていくのですが、メッチャそそられる光景であります。何だか時間が止まってしまったかのような錯覚を覚えました。
↑手前の建物が「いろは丸展示館」、左に写っているのが「常夜燈」です。先ずは「いろは丸展示館」の見学からスタートです。ちなみにこの展示館は江戸時代に建てられた蔵をそのまま利用しているそうです。とても美しい佇まいですね〜。入館料200円を払って中に入ります。

←展示館内部の「いろは丸沈没状況再現立体パノラマ」です。1988年に第1回目の潜水調査が行われ、以後2004年にかけて、5回の調査が行われました。この展示館にはその時に引き上げられたいろは丸の遺物が展示されています。
→「いろは丸展示館」の見学を終えたら、もう昼の1時になっていたので、ここでお昼ごはんを食べに行くことにしました。
おなかがペコペコだったので、手っ取り早く、展示館のすぐ隣にある「鞆の浦 a cafe」に入ることにしました(笑)。古い民家を利用したお店で、なかなかオシャレな雰囲気でした。

↓ワタクシは前菜とドリンクがセットになったパスタセット1,500円をオーダー。前菜はいろんなものがこまごまとお皿に載っていて、とても美味しかったです。パスタも味はまぁまぁ美味しかったのだけど…麺がちょっとアルデンテ過ぎ。中に芯が残っている状態で個人的には「ちょっとこれは…」という感じでした。(料理が出てくるのも非常に遅いし・・・イラチの大阪人であるワタクシにはちと辛かったかも?笑)
でも全体的には好印象のお店でした。




←江戸時代の灯台である「常夜燈」です。鞆の浦のシンボル的存在となっています。


↓常夜燈のすぐそばの光景。中々趣きがあります。


→常夜燈を見学した後は、テクテク歩いて「対潮楼・福禅寺」へと向かいました。
平安時代に創建されたと伝えられる真言宗のお寺です。右の写真は本堂ですが、それに隣接して建てられているのが対潮楼で、福禅寺の客殿として元禄年間に建てられました。
↑対潮楼からの眺めです。目の前に絶景が広がっております。1711年、朝鮮通信使の李邦彦は「日東第一形勝(日の昇る東の国で一番の景色である)」と称賛したと言われています。
また、この建物がスゴイのは、正面の3つの窓は自然のカレンダーにもなっていることです。左の窓の端から日が昇れば夏至、右窓だと冬至、そして春分と秋分には真ん中の窓から見える弁天島から昇るように設計されているとのこと(!)。何ともスゴイことを考え付いたものですよね〜。驚きました。素晴らしい!
↑「対潮楼」という名前は、1748年に通信使の洪啓禧という人が名付けたそうです。(光が反射してちょっと見にくくなってしまいました…すみません)

→←対潮楼に置いてある望遠鏡からは、向かいの弁天島に建つ弁天堂を見ることができます。
1日目の観光はこれくらいにして、本日のお宿である「汀邸 遠音近音」へ
向かうことにしました。暑くて暑くて意識がモウロウとしていたのもありますが(笑)、
今回の旅行の最大の目的が実はこの宿に泊まることだったので、
早くチェックインして宿でのんびりと寛ぎたかったのであります。
 
←宿の玄関です。江戸時代の古い日本家屋を利用しています。とても趣のあるステキな佇まいに期待が高まります♪


↓(右下) この宿の名前の由来にもなった書が飾られていました。
   四月(ハル)を仙酔島(シマ)どまり
   雨戸(ト)も閉(ク)らず
   発動舩(ポッポ)す 遠音近音(ヲチコチ)
                          帆聲

↑(左上) 玄関ホールに飾られた「水煙」と名付けられたオブジェです。ちょっと不思議な感じですが、さほど違和感なくこの空間に馴染んでいます。古い日本家屋というのは懐が深いですよね〜。

↓(左下) 「坐忘(ざぼう)」と名付けられたリラクゼーションルーム

↓(右下) 見事な梁


←玄関と客室棟をつなぐ渡り廊下です。非日常の世界への入口、という感じで、とてもワクワクする演出であります。



↓瓦を積み重ねて波を表現しているというオブジェが面白い。こういう庭も好いですねv


渡り廊下を通って、先ずは宿泊棟1階にあるロビーラウンジへ案内されました。目の前はもう、すぐ海が広がっています。

←海が見渡せる大きな窓のそばの特等席に案内していただきました☆ いいお天気だったので、海もとても美しい青色をしていました。

↓ロビーラウンジです。シックなアジアンテイストでまとめてあって、とてもかっこいい雰囲気でした。
↑(左上)窓際に飾られた、ユーモラスな形のガラスの置物です。海坊主みたいな姿が実に可愛らしい。

→冷たいお茶とオリジナルクッキーが出てきました。お茶は八朔だったか何だったか、正しい名前をド忘れしてしまいましたが、柑橘類の爽やかな香りと味わいがとっても美味しかったです。クッキーは1個ずつしかなかったため、全部半分こして食べました(笑)。(欲を言えば、1人1個ずつ与えて欲しかったかも) でもとても美味しかったです。

ここでこうして寛ぎながら、宿泊帳に住所や名前を記入してチェックインの手続きをしました。
そしていよいよ、客室へ案内していただくことに。どんなお部屋なのか、とてもワクワクします♪


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