奈 良 〜西大寺・法華寺・海龍王寺〜 2010/5/4


今年は「平城遷都1300年祭」を記念して、奈良の各寺院で
「奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳」が行なわれていますが、
本日はその第2弾として西大寺・法華寺・海龍王寺へ行ってきました。
(第1弾はコチラ。この時は五劫院と東大寺俊乗堂へ行きました)

近鉄西大寺駅で下車し、先ずは西大寺へ行くことにしました。
駅の構内がメチャクチャ混雑していたのでギョッとしたのですが、それは大半が平城京跡の会場へ向かう人々で、こちらのほうは殆ど混んでいなかったのでホッと一安心。お寺はやっぱり、少しヒッソリしているくらいが一番好きです。(そのほうが仏像を独り占めできるので・笑)

←南門方面から見た本堂です。ツツジがキレイでした☆
→東門を入ってすぐの所にある「四王堂」です。ご本尊は高さ6メートルほどもある巨大な十一面観音立像で、右手に錫杖を持ち左手に華瓶を持つという長谷寺式のお姿です。金色に輝く姿が実に美しい仏像で、時間も忘れてウットリと魅入ってしまいました。
その隣には四天王像が安置されていますが、そのうち増長天が踏んでいる邪鬼だけが、創建当時の天平時代に作られたものだそうです。(西大寺は再三の災禍に見舞われたせいで仏像の殆どが破損・焼失してしまい、当初のものはこれしか残っていないそうです)
↑池のほとりの藤の花がとってもきれいでした。(蜂がたくさんブンブン飛んでいて怖かったですが・笑)

←聚宝館を見学した後は本堂へ向かいました。ここのご本尊は釈迦如来ですが、清涼寺式のお姿で、ものすごいドレープの衣装&縄を巻きつけたようなヘアスタイル、という独特の風貌が印象的な仏像でした。他に文殊菩薩騎獅像、弥勒菩薩坐像が安置されています。
→本堂の西側に建つ愛染堂です。ここのご本尊は建物の名前が示すとおり、愛染明王坐像であります。高さ34センチという可愛らしい像ですが、秘仏として大切に祀られていたおかげで細かな模様や彩色が鮮やかに残っていて、実に美しい仏様でした。(通常は1/15〜2/4と10/25〜11/15に開扉されています)
西大寺で濃密な時間を過ごした後は、テクテク歩いて駅前のならファミリーへ。ここでお昼ごはんを食べることにしました。

←ナゼだかムショーに肉を食べたい気分だったので、「和こう」というお店でタンとカルビがセットになった定食を注文。久々に食べるお肉はと〜っても美味しかったです。大満足♪(^-^)
バスの時間までまだ間があったので、お昼を食べ終わった後しばらく店内をウロウロすることにしました。
1階に平城遷都1300年祭のオフィシャルグッズが販売されているコーナーがあったので、早速偵察に行ってみました。あれこれ手に取って眺めていると、お店の人が「間もなくこちらにせんとくんがやってきまーす!」と言うではありませんか。
せんとくんが登場するなんて全然知らずに、単なる時間潰しのためにそこにいたわけですが、それを聞いて急にテンションが上がってしまったワタクシであります(笑)。

→ならファミリーにやってきたせんとくん。本当は一緒に写真撮影をしたかったのですが、バスの時間が迫っていたため断念しました。最初は「何て気味の悪いキャラクターなんだ」と思っていましたが、見慣れてくるとその“キモ可愛さ”がクセになるキャラクターですね〜(笑)。
←西大寺駅前からバスに乗って、次に目指すは法華寺であります。
バスが結構混んでいたのですが、その乗客の殆どが法華寺前で下車したのでビックリ。我々同様、ここの美しいご本尊の特別開帳が目的なのでありましょう。先ほどの西大寺と違って、こちらは結構混雑していましたが、そのわりにゆっくりと見られたのでよかったです。

↓(左下)
池の中に建つ護摩堂です。

↓(右下)
本堂の前には舞台が設えてあって、バイオリンコンサートが催されていました。寺院×西洋音楽という異文化コラボですが、中々素敵な雰囲気を醸し出していました。
ここのご本尊は光明皇后のお姿を写したと言われている十一面観音立像ですが、たおやかでウットリするくらい美しい仏像でした。木製の像ですが垂髪は金属製で、実に繊細な作りとなっていました。他にも女性らしい体つきや、天衣の裾が翻って反転している様子、流れるような衣文の表現などなど、見所満載の仏様であります。明治時代の修理時に補修されたという光背は、蓮のつぼみや巻いた葉っぱで表現されているという独特のデザインで、仏像の美しさをより際立たせているかのようでした。
本堂を見学した後は、境内東側にある華樂園という庭園を散策することにしました。
庭園といっても造り込まれたようなものではなく、自然のまま残されている感じで、正直、手入れされているのか放置されているのかよく分からん庭でした。(^_^;)
でもお花はとってもキレイでした。

→光月亭です。奈良県月ヶ瀬村の民家を移築したもので、県の文化財に指定されています。中に上がることはできず、外から眺めるのみでした。
←浴室(からふろ)です。法華寺を創建した光明皇后が手ずから難病者の救済に当たったという伝説が残っているところです。現在の建物は江戸時代に作られたもので、国指定重要有形民族文化財に指定されています。
法華寺の次は海龍王寺へ向かいました。法華寺から歩いて行ける距離にあり、しっとりと静かな雰囲気に包まれた小さなお寺であります。

→入口の門です。鬱蒼とした木々の緑に囲まれ、ちょっと朽ちかけた風情が逆に美しさを醸し出しているお寺で、個人的にはこちらのほうが好みでした。
←本堂です。こちらのご本尊も十一面観音立像ですが、法華寺のものとはまた違う魅力に溢れた、実に美しい仏様でした。
艶かしさすら感じさせるそのお姿はあまりに美し過ぎて、まるで魂を抜かれてしまったかのようにただただ見入ってしまう我々なのでありました。
普段は厨子内に安置されていて、特別公開以外はそのお姿を見ることができないそうですが、そのおかげか保存状態も極めて良く、美しい色彩や細工の数々を堪能することができます。
→西金堂に安置されている五重小塔です。創建当時からのもので、天平時代の建築技法を現在に伝える貴重なものということで、国宝に指定されています。サイズ取りや細部なども忠実に再現されているそうで、実に見事な作りでした。


今日は朝から夕方までまさに仏像三昧の一日で、ちょっと疲れたけど大満足の一日でした☆
こういう過ごし方ができるのも古都・奈良だからこそですよね。やっぱり奈良は最高!であります。今年は第3弾、第4弾・・・ともっとたくさん奈良の寺院巡りを楽しまねば!(笑) 楽しみな一年になりそうであります。


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西大寺 (さいだいじ) http://www.naranet.co.jp/saidaiji/
奈良市西大寺芝町1-1-5 TEL0742-45-4700 8:30〜16:30
拝観料:共通券1,000円(四王堂、聚宝館、本堂、愛染堂)
近鉄西大寺駅前より徒歩3分
愛染明王坐像は毎年1/15〜2/4開扉(2010年のみ4/23〜5/31も特別開帳)
愛染堂客殿内部は2010年4/1〜11/15(除外日あり)のみ特別公開

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法華寺 (ほっけじ) http://www.hokkeji-nara.jp//
奈良市法華寺町 TEL0742-33-2261 9:00〜17:00
拝観料は期間により異なるので公式サイトを参照のこと
JR・近鉄奈良駅から西大寺駅行きバス「法華寺前」下車すぐ
※2010年の本尊特別御開扉の日程は下記の通り
3/20〜4/7、5/1〜5/9、6/5〜6/9、10/23〜11/10(予定)

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海龍王寺 (かいりゅうおうじ) http://www.kairyuouji.jp/index.html
奈良市法華寺町897 TEL0742-33-5765 9:00〜17:00 拝観料:500円
JR・近鉄奈良駅から西大寺駅行きバス「法華寺前」下車すぐ
毎年春季と秋季に特別公開(詳細は公式サイト参照)
2010年のみ5/1〜5/9も特別開帳

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