奈 良 2010/4/3
本日は母と奈良へ遊びに行ってきました。
最大の目的は奈良町にある重要文化財・今西家住宅にて開催される
お食事会&演奏会に参加することでしたが、せっかくなので
近くのお寺に仏像を見に行ってきました。
今年は「平城遷都1300年祭」ということで、各お寺で特別御開帳が
数多く予定されていて、仏像好きにはたまらん一年になりそうです(笑)。
←先ずは東大寺のすぐ北側にある「五劫院」を訪ねることにしました。 近鉄奈良駅からバスに乗って今在家というバス停で下車したところまではよかったのですが、肝心の地図を忘れてきてしまって、「どうしよう・・・」と途方に暮れていました・・・が、何となくこっちかな?という道を辿っていたら何と、ちゃんと無事に辿り着けたのであります! まるで何かに導かれるようにしてこの門前に辿り着いた我々だったのでありました。何だか幸先がよさそうであります。 |
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→五劫院の本堂です。ここのご本尊「五劫思惟阿弥陀仏」は、“五劫”という果てしなく長い時間瞑想されたというお姿なのですが、それが何と「アフロヘア」として表現されているのであります。アフロヘアの阿弥陀仏ってどんなんや!?(笑)ということで、ここは絶対に訪れたいお寺のひとつでしたが、今回その願いが叶えられて幸せです。(^-^) ヘアスタイルは確かにアフロでしたが(笑)、あどけない表情の可愛らしいお顔をされた仏様に心が和みました。素晴らしいものを拝見できて本当によかったです。 |
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ちなみに“劫”とは・・・ 「1辺が20kmもある大きな岩に3年に一度天女が舞い降り、羽衣で岩を払い、その岩が磨り減るまでの時間」 だそうです。(どんなんや!) 五劫とはそれが5回繰り返されるということですから、まさに想像もつかない、天文学的な長〜い長〜い時間のことなんですね〜。 ←境内の椿の花をパチリ。とってもキレイでした☆ |
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花見目的で行ったわけではないのですが、あちらこちらで美しい桜の花を楽しむことができて、何だかとっても得した気分です♪ 今日は雲ひとつない晴れの空が広がり、うららかな春の雰囲気を思う存分堪能できました。 |
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←満開の桜の木の下に佇む鹿です。まるで絵のように美しい光景であります。 でもこの鹿ちゃん、まるでモデルさんか何かのように、こうしてポーズを取ったまま微動だにしませんでした(笑)。さすがは奈良の鹿、場慣れしておりますね〜。 |
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→東大寺の「俊乗堂」です。こちらに安置されているのは「重源上人坐像」(国宝)を本尊として、快慶作の「阿弥陀如来立像」(重要文化財)、「愛染明王坐像」(重要文化財)であります。例年2日間しか公開されていないのですが、今年だけ期間限定で御開帳されるというので、張り切って見に行ってきました。 | |
肖像彫刻の白眉と言われているこの「重源上人坐像」ですが、まるで生きているかのようにリアルでした。その威厳のある佇まいは迫力に満ち溢れており、手を合わさずにはいられないほどです。実に素晴らしい像でした。 ←「俊乗堂」の近くにある「鐘楼」です。この大きな鐘は何と、重さ26.3トンもあるのだそうです(!)。東大寺創建当初のものだそうで、(注:建物は鎌倉時代のもの)、日本三名鐘のひとつに数えられているとのことです。 |
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五劫院と東大寺で仏像をタップリ堪能した後は、いよいよ本日のメインイベント、「平城(なら)の余韻〜シルクロードへの郷愁〜」と題されたお食事会&演奏会に出席するべく、奈良町にある「今西家書院」(重要文化財)に赴きました。 実は去年の秋にも参加しているのですが(日記番外編「今西家書院」を参照ください)、とっても気に入ったので今回も参加することにしたのであります。 先ずはお楽しみのお食事からスタートです。前回と同じく春鹿のお酒も3種類供されて、何とも贅沢な内容であります☆ |
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←ごま豆腐 菜の花辛酢味噌 甘酢生姜の握り だし巻き卵 くぎ煮 アボガド山葵マヨネーズ 筍かつお煮 昆布湯葉巻 |
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→春鹿のお酒☆ 左が「南都霞酒」(?)(多分・・・)、右が「奈良の八重桜」というお酒です。この「奈良の八重桜」というお酒は、実際に“奈良の八重桜”という品種の桜の花から取られた酵母を使って作られているのだそうです。ほおぉ〜、スゴーイ! そんなことができるんですね〜。何ともロマンチックなお酒であります。ほんのり甘くて実に実に美味しかったです。 |
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↑里芋団子の銀あん(オクラ・クコの実・柚子胡椒) 里芋団子のモッチリした食感にピリリと柚子胡椒が効いていて、と〜っても美味しかったです。 |
↑揚げ鉢(明太子春巻き、長芋の磯辺巻き、塩大豆) サクサクと香ばしくてとっても美味しかったです。明太子春巻きは中にチーズが入っていて、コクのある味わいが美味しかったです。 |
↑桜ご飯、奈良漬け、清まし汁(海老身丈、じゅんさい) ほんのりピンク色の桜ご飯は、桜の風味としょっぱさが絶妙な一品でした。見た目にも楽しめる一品であります。奈良漬けは春鹿のお酒の粕で漬けられた自家製で、ビックリするほど美味しいので大ファンなのです☆(^-^) |
↑ときめき 春鹿の発泡日本酒、「ときめき」に苺アイスクリームを浮かべた一品です。お酒なのでちょっとオトナ味ですが、こういうデザート的な味わい方もできるんだなぁと目からウロコでした。とても美味しかったです。 |
お食事を楽しんだ後はお待ちかねの演奏会であります。全員書院に集まり、今か今かと開始を待っていると、庭のほうから美しい笛の音が聴こえてきました。 ←能管奏者の野中久美子さんです。古典曲である「双調音取(そうじょうねとり)」という曲からスタートしたのですが、“双調”とは日本古来の調子の名称のひとつで、春の響きを司ると伝えられているそうです。本日の演奏会にピッタリの曲目であります。 春の風がそよぐ中、美しく澄んだ笛の音に耳を傾けていると、心が遠いいにしえに解き放たれていくような、切なく甘美な気持ちになりました。 能管の後は、ハープ奏者の摩寿意 英子(ますい えいこ)さんが登場し、約100年前のものだというグランドハープの音色を聴かせてくれました。ハープを間近で見るのは初めてで、その奥深い美しい響きにうっとりと夢見心地になりました。 |
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→能管、ハープ、それぞれの独奏の後は「箜篌」(くご)と能管のセッションを楽しみました。 演奏された「番假崇」(ばんかそう)という曲は、正倉院で見付かった天平時代の楽譜に書かれていたものなのだそうです。 初めて聴く曲なのに何だか懐かしくなるような、そんな不思議な響きでありました。 |
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今回の演奏会は古いものと新しいもの、東洋のものと西洋のもの、さまざまな名曲が奏でられて、バラエティに富んだ内容だったのでとても面白かったです。実に素晴らしい演奏会でした。(*^_^*) ←摩寿意さんが手にしてらっしゃる楽器が「箜篌」(くご)であります。聞き慣れない名前ですがそれもそのはず、天平時代にシルクロードを通って日本へ伝来したこの竪琴は、752年の東大寺の大仏開眼会では演奏されたようですが、その後はすっかり廃れて、人々から忘れ去られてしまっていた楽器なのだそうです。 正倉院にはこの箜篌が2つ残されていたそうですが、1983年に国立劇場が復元し、約1300年の時を経て現在に蘇ったとのことです。何だか壮大なロマンを感じますね〜。 糸は絹糸だそうで、ギターの音色をもっと素朴にしたような感じでした。古代アッシリアや古代エジプトの竪琴が原型になっているらしく、そういえば何処かエキゾチックな響きもありました。このような貴重なものを間近で拝見できて本当によかったです。 |
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素晴らしい演奏会を心ゆくまで楽しんだ後は、お隣の春鹿酒造でお買い物。 「ときめき」と「奈良の八重桜」というお酒を自分用に買いました。ムフ☆ 本当はここの奈良漬けも欲しかったのですが、残念ながら品切れ中でした(涙)。 次回奈良に来る時までお預けであります・・・ その後は近くの「ならまち工房」でいろいろお店を冷やかしたりして、 気の向くままぶらぶらと春の奈良町散策を楽しみました♪ |
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→散策途中に見付けた「西寺林スイーツ」というお店でちょこっと休憩することに。古い日本家屋のようですが、内部はこのようにキレイにリフォームされています。シンプルな白のインテリアでゆったり寛げます。 ↓(左下)8種類あるフレーバーティーは実際に茶葉の香りを嗅いでから注文できるようになっていて、お店のこだわりが感じられます。普通の紅茶も何種類か常備しているようです。 ↓(右下)玉ねぎと3種のチーズのタルトを注文しました。甘くないお茶請けが却って紅茶にピッタリで、と〜っても美味しかったです。ああ幸せ☆ |
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晩ごはんは東向商店街にある「コムゴン」というベトナム料理屋さんでいただきました。たまにはこういうエスニック料理もいいのでは?と思って選んだお店でしたが、大正解☆ どのお料理も昇天しそうに美味しくて母にも大好評でした。またリピートしたいお店のひとつになりました☆ 生春巻き・揚げ春巻き3種+麺料理+メイン(ごはんとサラダ付き)+食後のデザートと飲み物、という内容の晩ごはんセット(2,000円くらい)を注文。これは食べ応えがあってオススメです! ちなみにワタクシはフォーガー(鶏肉うどん)とチキンのココナツカレーを選びました。見た目に反して、案外アッサリとしているので胃にもたれることもなく、最後まで美味しくいただけました。大満足♪ |
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→最後に、せんとくんとツーショットで写真撮影をしました(笑)。 (近鉄奈良駅構内にて) |
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