彦 根 城  2010/6/5


今日は彦根城へ遊びに行ってきました。
以前からずっと行きたいと思っていた場所だったので、
終始ハイテンションで観光してしまったワタクシでした(笑)。

←駐車場に車を止め、お城に向かって歩いていた途中にあったのがこの「馬屋」(重要文化財)でした。表門の外に建っていて、L字型の細長い形をしています。内部はこのように馬を一頭ずつつないでおけるように仕切られています。その数21もあり、このように大規模な馬屋はここ彦根城にしか残っていないそうです。
床には馬糞を処理しやすくするために穴が開けられていたりして、中々機能的な造りになっていました。
彦根城・玄宮園・博物館が見られるセット券(大人1,000円)を買い求め、いざ彦根城見学へ。

先ずは彦根城博物館から攻めることにしました。この博物館は表御殿があった場所に建っています。表御殿というのは江戸時代、彦根藩の政庁として機能していた所だそうで、明治時代に取り壊されたのを博物館として復元したものだそうです。
中には甲冑や刀剣、能面や能装束、茶道具、調度品、書や絵画などなど、貴重な逸品がたくさん展示されていて、とても見応えのある内容となっています。他にも藩主の居間などを復元した木造棟や庭園なども楽しめるので、じっくり見ていたらこの博物館だけでも半日を要してしまいそうです(笑)。
またこの博物館には展示物を詳しく説明したパンフレットがたくさん置いてあるので、大きめカバン+クリアファイル持参で行くのが◎です。

→博物館入口にてひこにゃんとツーショット。ひこにゃんってホント、可愛いですよね♡
博物館内部の展示物は、三脚・フラッシュを使用しなければ撮影OKだったので、ワタクシが気に入ったものを少しご紹介します。(それにしても撮影OKって、何て寛容な博物館なんでしょう、スゴイわ)

←彦根藩の甲冑・旗指物は全て朱色で統一されていて、「井伊の赤備え」と呼ばれています。藩主の兜にはこのような巨大な金箔押しの飾り(天衝脇立)が付いていて、シンプルだけどとてもかっこいいデザインになっております。
具足部分は朱色と決められていますが、それをつなぐ威糸(おどしいと)は藩主の好みで自由に選べるようになっていたそうです。センスの見せどころですよね(笑)。左の写真はベージュの威糸で落ち着いた雰囲気なのがステキです。
→こちらは青の威糸を使った甲冑です。朱色×青でなかなか個性的な装いとなっています。腰に付けられたポシェット(?)がオシャレです(笑)。

↓(左下) 豪華で美しい能装束の数々。斬新で洗練されたデザインは溜め息モノであります。
また、写真には収めていませんが、ここの能面コレクションはすごいです。能面にはさまざまな種類がありますが、(基本的なものだけでも約60種に及ぶそうです)、その殆どを収蔵しているとのこと。必見であります。

↓(右下) 井伊直弼が作った「楽焼 橘形向付」です。井伊家の家紋である橘がデザインされています。井伊直弼というと「桜田門外で暗殺された人」という認識しか持っていなかったけど、茶の湯にも通じた風流人だったんですね〜。展示物の数々から、かなり卓越したセンスの持ち主だったことが窺えます。
←博物館の中央部分に建つ能舞台です。これは唯一残された江戸時代当時のもので、明治以降は他の場所(神社)に移されていたそうですが、博物館の建設を機に元の位置に戻されたのだそうです。現在も定期的にこの能舞台で能や狂言が上演されています。

下の2枚は木造で復元された「木造棟」です。表御殿は「表向き」と「奥向き」とに分かれていて、前者は藩の政務を行なうところ、後者は藩主が日常生活を行なうところです。この「木造棟」は後者の奥向きに当たる部分であります。

↓(左下) 「御座之御間」(ござのおんま)です。藩主の居間となっています。

↓(右下) 御座之御間から眺める庭園です。発掘調査で発見された遺構や、庭園が描かれた古絵図を元に復元されたもの。
博物館が思いのほか充実した内容だったため、気付けば入館してから1時間半以上経ってしまっていました(汗)。
ちょうど昼時だったので、ここでちょっと彦根城から出て腹ごしらえをすることに。

→彦根城のすぐ近くにある夢京橋キャッスルロードです。江戸時代の街並みを再現した建物が両側に並び、それぞれ土産物店や飲食店として活用されています。

↓(左下) 駐車場のデザインもシブい!
夢京橋キャッスルロードの中にあった適当なお店に入店し、「すき焼き丼」1,200円を食べました。味・店の雰囲気とも「ま、こんなもんだろう」という感じで、ちょっと残念。今回はリサーチ不足でした。(>_<)


おなかが程よく満たされたところで再び彦根城に戻り、
いよいよ天守の見学をすることにしました。
↑夢京橋キャッスルロードから一番近い場所にある追手門橋よりお城を目指しました。 ↑緩やかに見えますが、かなり傾斜のキツい上り坂で、アラフォーの我々にはとてもツライ道程でした。とほほ・・・(^_^;)
↑天秤櫓に渡された廊下橋を下から見上げたところです。非常時には落とし橋となるそうです。美しい眺めに「おお〜!」とテンション上がりまくりのワタクシでありました(笑)。 ↑これが天秤櫓(重要文化財)であります。日本のお城の中でこのようなデザインの建物があるのはこの彦根城だけなのだそうです。
そして、ジャーン!! これが国宝の天守であります☆
こじんまりとしていますが、そのあまりの美しさに、
思わず感嘆の声をあげてしまった我々でした。
2階部分の金色の装飾や、白と黒のコントラスト、
いくつもの屋根が重なり合った様子などなど、
いくら見ても見飽きないほど素晴らしいお城であります。
日本に現存するお城の中で国宝のものは4つありますが、
これでめでたく3つ目を制覇したワタクシ。感無量でした〜(笑)。

ちなみに国宝四城とは、姫路城・松本城・犬山城、そしてこの
彦根城の4つです。松本城はまだこの目で見ていませんが、
いつかきっと訪ねてみたいと思っております☆
←我々が到着した時、天守前広場にちょうどひこにゃんが登場していました! 狙って行ったわけではないのに偶然ひこにゃんに会えて、と〜っても嬉しかったです☆
きゃ〜、何てカワイイの〜
♥ (≧∇≦)

↓どの角度から見てもラブリーですね〜(笑)。
イラストも着ぐるみも、両方とも可愛いという数少ないキャラクターであります。
お城の内部の様子をちょっとだけご紹介します。

→美しい外観と比べて、内部は簡素な雰囲気でした。でも隠狭間など戦いのための細かい設備が、あちこちに施されています。

↓(左下) 木の形そのままの梁が迫力満点の天井です。

↓(右下) 天守から琵琶湖を望む
↑「牛蒡積」と呼ばれる石垣。大小さまざまな自然石でできています。一見無造作に積まれたように見えますが、端がキレイな曲線を描いていて、一体どうやって積んだのだろう?という感じです。昔の人ってすごいですね〜。

←別の角度からもパチリと写してみました☆ 何処から見ても美しい天守であります。
↑天守を思う存分堪能した後は、西の丸三重櫓(重要文化財)を見に行きました。
この建物は西の搦め手(裏手)方面からの敵に備えて建てられたものだそうです。
↑西の丸三重櫓の最上階です。内部はこじんまりとしていて簡素な作りです。
見張りのための建物だからか、四方に窓があり、見晴らしは最高によかったです。
最後に、名勝「玄宮園」(げんきゅうえん)を見学することにしました。ここは江戸時代は「槻御殿」(けやきごてん)と呼ばれた彦根藩の下屋敷があった所でした。当時は現存する部分のおよそ10倍もの広さを誇っていたそうであります。ひょえ〜(゜o゜)
現在は庭園部分を「玄宮園」、建物部分を「楽々園」(らくらくえん)と称しています。
※この日は「楽々園」は改修工事のため見学できませんでした(涙)。

→池に面して建てられた臨池閣(りんちかく)
←遠く向こうに天守が望めます。

↓庭園の中に建つ「鳳翔台」(ほうしょうだい)ではお抹茶がいただけるというので、こちらでちょこっと休憩していくことにしました。
→茶菓子はいと重菓舗の「埋れ木」という一口サイズの可愛らしい和菓子でした。井伊直弼公ゆかりのお菓子だそうです。
白餡を求肥で包み、抹茶と和三盆がまぶしてあって、上品な甘さがクセになりそうな一品でした。とても美味しかったです♪
←ちなみにこのような絶景を目前に眺めながら、美味しいお抹茶がいただけます。嗚呼、何という贅沢でしょうか。
ひたすらぼ〜っとこの美しい庭園を眺めていると、日頃の疲れも何もかも溶けてなくなっていくかのようでした。最高の癒しですよね〜。実に実にシアワセです☆( ´ー`)
初めて訪れた彦根城は思った以上に見所満載で、
一日がかりの見学となってしまいましたが、とても充実した一日でした。
でもじっくり見学しすぎて、周辺のお店散策もできずじまい(笑)。
機会があれば今度は泊りがけで、この周辺をゆっくり観光したいと思います。



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彦根城 http://www.hikoneshi.com/castle/
彦根城博物館 http://longlife.city.hikone.shiga.jp/museum/
滋賀県彦根市金亀町1-1 TEL:0749-22-2742(彦根城)
TEL:0749-22-6100(博物館)  8:30〜17:00
【入場料は下記4種類あり】
彦根城+玄宮園+博物館セット券 大人1,000円
彦根城+玄宮園 大人600円
玄宮園のみ 大人200円
博物館のみ 大人500円


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