愛珠幼稚園  2011/10/22


本日は会社をサボって、母と一緒に淀屋橋まで、愛珠幼稚園の一般公開に行ってきました。
創立は明治13年と大阪府下で最も古い歴史を持つ幼稚園であります。

←その前に先ずは腹ごしらえを、ということで(笑)、淀屋橋駅のすぐ近くにある芝川ビルへ。このビルは1927年(昭和2年)に建てられた鉄筋コンクリート造りの建物です。古代南米風の装飾が施されていて、中々シャレたデザインの建物であります。
芝川ビルの地下1階にある「リヴ・ゴーシュ」というベトナム料理屋さんで、お昼のミニコース2,000円(土日祝限定)をオーダー。300円アップすればデザート付きにできますが、今回は自重してデザートはナシにしました。

→春巻き3種
生春巻き、サイゴン風揚げ春巻き、海老とカニの揚げ春巻きです。どれも最高にうまかった!
↑チキンと生野菜のサラダ、ピーナッツドレッシング ↑ポークスペアリブ ウーシャン風味
↑フォー・ガー (鶏肉のベトナムうどん)
ワタクシはこのフォーが大好物! このフォーのおかげでパクチーが食べられるようになりました。アッサリしたスープがとても美味しい!(食べかけの写真ですんません;)
↑食後のお茶(はす茶)
金魚の絵柄の茶器がとってもカワイイ♪
程よくおなかが満たされたところで、いざ、愛珠幼稚園へ。ここ淀屋橋はオフィスビルがたくさん立ち並んでいる界隈なのですが、そこに突如、まるでタイムスリップしてしまったかのような光景が!

←これが愛珠幼稚園です。こんな純和風の建物だとは想像もしていなかったのでビックリたまげました。うおぉー、何てシブいんだ! あまりのカッコよさにヨロメキそうになりました(笑)。
この園舎は明治34年に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
↑一般公開は今日一日だけで、しかも午後1時から4時までという限られた時間だったので、大勢の人々が見学に訪れていました。
まるで大名屋敷か寺院のような、格式高い立派な玄関であります。中は一体どうなっているのか、こうなるとまるで想像がつきません。

→玄関口の左側にはこのような小さなお庭がありました。こういう部分は昔の学校、という趣きが感じられますね。

この愛珠幼稚園は今なお現役の幼稚園ということで、園児の安全を守るため、内部は撮影禁止となっていました。なので写真はここまで。ここから先はワタクシの拙い文章のみでご紹介したいと思います。(イマイチ伝わらないと思いますが何卒ご勘弁くださいませ・・・)
外から見ると中は薄暗く重々しい雰囲気に包まれているような感じがしますが、
実際に中に入ってみるととても明るく、風通しもよくて、
実に居心地の良い空間となっていました。
それもそのはず、配布されたしおりによれば、以前の建物は普通の町家で、
天井が低く、寒い・暗い・ジメジメするといった非衛生的な環境だったため、
この園舎を新しく建てるにあたっては、その点を改良するための知恵と工夫が
あちらこちらに施されているのであります。

まず、玄関を入って正面に「遊戯室」という広い部屋がありますが、
ここは天井を高くして、周囲の壁の上部には窓が設けられ、
採光と通風を良くしてあるのだそうです。また床下にはおが屑を敷き詰め、
冷気と湿気が上がってくるのを防いでいるのだとか。
ワォ! これって明治時代の断熱材?!と興味津々であります。スゴイなー!
また、遊戯室の天井は「格天井」という格式の高いデザインになっていて、
レトロなデザインの可愛らしいシャンデリアが吊り下げられていました。

我々が中に入った時、ちょうどこの遊戯室でピアノ演奏が始まりました。
これは明治42年に購入されたイルムラーピアノという貴重なものだそうです。
その音色はとってもやわらかで優しく、心が癒されるような感じでした。
これがまた、このような歴史的価値の高い建物の中で聴くから
相乗効果でより素晴らしく感じられたのかも知れません。

ピアノ演奏を楽しんだ後は他の部屋の見学へ。
何という部屋なのかは分かりませんが、奥のほうに純和風の部屋がありました。
ちゃんと床の間があり、外には立派なお庭が設えてあるのです。
もしかしたら偉い人のお部屋なのかも。それとも来客用なのかしら?
それにしても、普通の幼稚園では絶対にお目にかかることのできない
面白い構造になっていて、ひたすら「へぇ〜」「ほぅ〜」を連発しながら
見学していた我々でした(笑)。(^^ゞ

園児たちの過ごす教室はこじんまりとしていて、おもちゃや絵本などが
たくさん置いてあって、そのあたりは普通の幼稚園と変わらない感じでした。
各教室の名前(例えば“ももぐみ”とか)のプレートに、丸いカラフルな玉が
3つ飾られていたのがとっても可愛らしかったです♪
またこの幼稚園の園庭はわざわざ土を盛って、
廊下と同じ高さになるように調整してあるのだそうです。
これは段差で子供たちが怪我をしないようにと配慮されたもの。
この時代に既にバリアフリーが施されていたというわけです。

見た目は御殿風の重々しい雰囲気ですけれど、
随所に子供たちへの愛情が感じられて、ホントに素敵な幼稚園でした。
また、季節の花がさりげなく飾られているのも印象的でした。
貴重なものを見せていただいて、本当に充実したひとときでした。
どうもありがとうございました!
←門のところにはザクロが実を付けていました。

↓(左下) 瓦には「愛」の文字がデザインされています

↓(右下) 別の角度から眺めたところ
→愛珠幼稚園の後は、せっかくなので、すぐ近くにある適塾へ行ってみることにしました。
この適塾は、優れた蘭学者・医学者であった緒方洪庵が開いた学塾であります。入門者は日本全国から集まり、その数何と1,000人に達するほどだったそうです。ここの門下生には幕末から明治にかけて活躍した人が多く、かの福沢諭吉もその内のひとりだったんですって。


外からはこじんまりとした作りに見えましたが、内部は思ったよりも広く、なかなか趣のある部屋などもありました。
がしかし、ここの階段は尋常じゃないくらい急で怖かったです。階段というより、あそこまでいくともう“非常梯子”といったほうがいいのではないか?という感じでした(笑)。



その後は再び芝川ビルに戻り、地下にある「mole hosoi coffee」というカフェを訪ねました。カウンターのみのこじんまりとしたお店は、元々金庫室だったところを利用しているそうです。

→星犀ブレンドとナッツのタルトをいただきました。美味しかった〜。

↓(左下) お店の入り口

↓(右下) 階段の手すり
このデザイン、渦巻き好きにはたまらん〜(笑)
←その後はテクテク歩いて中央公会堂へ。
昼間に見学した愛珠幼稚園で、「本日は中央公会堂の特別室が見学できる」との情報をゲットしたので、せっかくなので見に行こう!ということになりました。

↓(2枚とも) 公会堂内部の階段と窓
そういえば、ここは普段は地下以外は立ち入り禁止になっていたかと思うのですが、今日は「咲くやこの花芸術祭」が行なわれている関係で、一般にも開放されていたみたいです。やったー、ラッキー☆
↑そして、ジャーン! これが特別室であります。
創建当時、ここは貴賓室として使われていました。贅を凝らした重厚な造りであります。
また窓には慶祝の象徴である鳳凰と、大阪市の市標である「みおつくし」がデザインされたステンドグラスが嵌められています。(が、どれが「みおつくし」なのかはよく分かりませんでしたが・・・)

→壁や天井には日本神話をモチーフとした絵が描かれています。和洋折衷の何だかとても不思議な空間でした。
今日は、今まで知らなかった歴史に触れることができて、ちょっぴり賢くなったような気がします(笑)。それにしても、大阪にこんな素敵な場所がたくさんあったなんて知りませんでした。いろいろ勉強になりましたわ。
今日は貴重なものをたくさん見ることができて、大充実の一日でした☆ (^-^) ああ、楽しかったぁ♪




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